さて。
 いつまでも、マルヤマクラスに引っかかっている場合ではありません。
 かなり昔の記憶が確かならば、動物園というのはよい子の時間に閉まってしまう施設だったはず。そろそろ2時半を回っています。
 とっとと着いて、シロクマの赤ちゃんの愛らしい姿を拝みたいところ。
 家を出る前に、ものすごく大雑把に方向を確認してきたので、適当にこっちだと思う方向に歩き出します。

 六花亭のある交差点まで来ると、動物園の矢印がありました。

 よし。

 どんどん先に進むことにします。

 あたりの風景が変わってきました。


ベッドタイム・リーティング-090524_8.jpg


 交差点までは高級(らしい)マンションも多く、優雅な香りのするご家族連れともすれ違いました。
「東京でいうと白金っぽいとこなのかなー」
 と、勝手に想像。

 交差点から先は公園で、でも、私の知ってる東京のしょっぼい公園とは、ちょっと違います。

 なんとなく見たことがある風景……そうだ、日光の東照宮に行く道がこんなだったよ……。
 白金から道一本で、参拝の道になるとは。
 北海道あなどれない。

 木々にかこまれているせいか、気温もなんとなくひんやり感じます。

 おや。


ベッドタイム・リーティング-090524_9.jpg


 タンポポだ。

 春の花、タンポポ。
 ここでは、まだ春先なんだねえ。

 ふと気がつくとタンポポだらけでした。


ベッドタイム・リーティング-090524_10.jpg


 なんとなくハイキング気分です。

 歩いていると、「北海道神宮」という文字と鳥居が見えてきました。
 参道と思ったのは、別に間違いでなかった模様。
 神代には、国津神も天津神も崇め奉っていなさそうなお土地柄、
「祭神誰だろー?」
 と、マニアックなことを考えながら、先に進みます。
 (後で調べたら、開拓三神というらしく、大国魂神・大那牟遅神・少彦名神の三神でした)

 車道脇の歩道から公園の中の遊歩道に移動して歩いていると、本当にハイキング状態です。
 しかも、道が軽い登り傾斜なあたり、ますますハイキングっぽい。
 木陰の遊歩道を歩いていると、木々の間から、円山動物園の正門が見えてきました。